イメージしてください。
あなたが初めて京都に出張した時、どちらのタクシーを選びますか?
A:京都の地理に詳しいタクシー運転手
B:京都の地理はもちろん観光名所や神社仏閣、お城に詳しいタクシー運転手
仕事で来たとしても、せっかく京都を訪れたんです。
少しは名所や旧跡を訪れたいですよね。
でも時間の関係で、じっくり観光はできない。
だとしても、初めて訪れる京都。
もうすぐ金閣寺の横を通りますよ、ぐらいは教えて欲しいと思いませんか?
できれば、へーっと思うような解説を聞きたいと思いませんか?
そんな時、地理に詳しいだけのタクシー運転手ではガイドは期待できません。
知らない内容の解説は期待できないのです。
プレゼンも同じです。
あるテーマで狭い知識しかなければ、その狭い知識の内でしかプレゼンできません。
同じテーマでも、広い知識があれば様々な角度から話す選択肢が広がります。
例えば「京都」にだけ詳しい人は、京都そのものしか話すことができません。
しかし「京都」と「茶道」に詳しい人ならばどうでしょうか。
京都はもちろん、茶道の観点から見た京都に関しても話すことができます。
実際にどうプレゼンするかどうかは目的や構成次第ですが、知識の幅が広ければ様々な観点から選択肢を持つことができるのです。
大切なのは、知識の幅を広げることです。
そして、知識の幅を広げるためには自分が接する情報を増やすことが一番です。
私が実践している簡単に知識の幅を広げる方法は、雑誌を読むことです。
といっても好きな雑誌をパラパラと眺めるわけではありません。
自分が普段読まないであろう雑誌を意識的に読むのです。
私ならば、普通手に取らないであろう女子高生やOL向け、主婦向けの雑誌。
もしくは自分よりも上の年代、下の世代が読むような雑誌。
これらをコンビニや本屋に立ち寄った際、意識的に手に取ります。
本屋では自分が興味を持っていない趣味に関する専門雑誌。
仕事上関係のない業界雑誌に触れるいい機会です。
雑誌の記事も重要ですが、広告も参考になります。
広告とはつまり、読者が悩んでいる問題に対して、広告を出している会社なりの解決策の提示です。
女性誌であればダイエットや美容に関する広告が多いですよね。
年齢が高めの雑誌であれば長生きや健康に関する広告が多くなります。
専門雑誌や業界雑誌を読めば、その分野で課題となっているテーマとそれに対する解決策の一般的な傾向が簡単に把握できます。
このように雑誌は短期間で効率的に知識の幅を広げるために非常に有効です。