パワーポイントでプレゼン用のファイルを作成しようとする時、どんなサイズで作りますか?
かつて、もっとも一般的なサイズは4:3という大きさでしたが、今や様々なサイズで作成される傾向にあります。
これまでの膨大なパワーポイントファイル資産との兼ね合いから、引き続き4:3を選択ということも多いかと思います。
また、プロジェクターでスクリーンに投影してプレゼンするよりも、紙で印刷して利用することが多い場合はA4を選ぶ場合も増えてきました。
そのなかでも最近、パソコンの画面だけでなく各種ディスプレイのサイズ、プロジェクターでの投影、タブレットやスマホなど、さまざまなデバイスが16:9というサイズに向かっているため、16:9を選ぶ場合も増えています。
しかし!パワーポイントで16:9のサイズを選択する場合は注意が必要です。
パワーポイントのバージョンによってサイズが異なります
というのも「16:9」という比率は一緒なのですが、パワーポイントのバージョンによって縦横それぞれのサイズが異なります。
そもそも「4:3」のサイズとは
具体的には、パワーポイント2010でも2013でも、たぶんそれ以前のどのパワーポイントのバージョンにおいても、「4:3」のサイズは横25.4cm、縦19.05cmです。
パワーポイント2010の「16:9」
パワーポイント2010での『画面に合わせる(16:9)』は横25.4cm、縦14.29cmです。
つまり「4:3」の横の長さが同じですが、縦を短くして16:9にしているので、結果としてスライドの面積が小さくなります。
どんな影響が出るかというと、今まで4:3のサイズで作成した資料を、このサイズの16:9に移行しようとした場合、縦がはみ出る、という現象が起こります。
パワーポイント2013の「16:9」
パワーポイント2010の、横が同じで縦を短くした16:9に対して、使いづらい!という声が寄せられたのでしょうか。
パワーポイント2013ではもう1つの「16:9」が追加されています。
それが『ワイド画面』という「16:9」です。
これは横33.867cm、縦19.05cmで、「4:3」の横を長くして、縦を同じにしたサイズです。
そのため、今まで4:3のサイズで作成した資料を、このサイズの16:9に移行しようとした場合、縦がはみ出る、という現象が起こらずに済みます。
ただし、パワーポイント2013では
・横が同じで、縦が短い『画面に合わせる(16:9)』横25.4m、縦14.29cm
・横が長くて、縦が同じ『ワイド画面』横33.867cm、縦19.05cm
の二つがありますので、間違えないようにしましょう。
結論、どっちがいいの!?
ここまで読んで、結局どっちがいいの!?と思った方へ。
・パワーポイント2010では『ユーザー設定』で横33.867cm、縦19.05cmと設定
・パワーポイント2013では『ワイド画面』を選択(すると、自動的に横33.867cm、縦19.05cmと設定されます
としておけば、問題ないと思います。
これであなたもパワーポイントで16:9のプレゼン資料を作成する時に、目的に応じた最適なものを選ぶようにしてくださいね。