人事制度の変更、契約手続の変更、新しい書類決裁方法。
このような内容を社内向けにプレゼンする場合、聞くほうがそもそも
「面倒だな~」
という態度で参加してきます。
それでは、どのようにすれば成功するのでしょうか?
背景を伝える
まずは、今回変更するに至った背景をしっかりと伝えます。
というのも、この手のプレゼンでは変更点のみが伝えられがちです。
なぜ変更するのか?
この説明が時間の関係で、ほとんどカットされてます。
これでは、聞き手にしてみれば必要性が理解できません。
面倒な変更点だけが押しつけられているように感じます。
「新しい人事考課は、このような手続きになります」
といきなりいわれても
「特に問題ないんだから、今のままでいいじゃないか。あ~面倒だ」
というのが聞き手の本音です。
このような時に大切なのは
「なぜ今回の変更が必要なのか」
の説明です。
ここの説明をしっかり行うことで、聞き手は行動する理由を理解します。
たとえば、次のような説明が効果的です。
現状の人事考課制度について、社内でアンケートを実施しました。
その結果『公平性が低い』という声が多く寄せられました。
統計によると、公平性が低い人事考課制度では社員のモチベーションが低下し、生産性が落ちるという結果が出ています。
これを改善するため、新しい人事考課制度では公平性を高めるべくこのような点を変更します。
このように、現状と理想の間の課題。
そして、課題に対する解決策。
こんなストーリーなら聞き手も耳を傾けるものです。
鶴の一声
次に、このような説明会では社内のいわゆる「お偉方」。
こちらから一言いってもらうことも大事です。
丁寧な説明も大事です。
大事ですが、たとえば社長から一言
「今回の内容は非常に重要なのでよく聞いて協力するように!」
この一言が効果的なのは当たり前ですよね。
やるメリット+やらないペナルティ
このような長期的な内容では、実行のメリットを強調するだけではいけません。
実行しないペナルティを明確に説明すると効果的です。
たとえば
「期限内に新しい制度で人事考課を行わないと、ボーナスの支払が遅れます」
このようにペナルティが明確になると、従わざるをえません。
社内向けなら、お客様向けよりもペナルティを用意するのが簡単です。
さじ加減に注意して活用しましょう。
これであなたも社内向けプレゼンを成功させてくださいね。